「認知は不可逆に変わる」を表現した写真作品
■ 附記

パラダイスを探し求め駆け抜けた先に待つのは、おそらく断崖絶壁である(直球)。
この作品は二手に分かれる『ふわり、無重力』『Merry…?』を発展させ、2作品を見比べることで発見があるという形にした。そしてこちら『イリバーシブル…』は、人は学習するが故に後戻りはできないという側面にスポットライトを当てている。その学習とは、例えば天候任せの新電力に対するものであり、或いはなんとも危うい原発に対するものでもある。

つまりここでも話題の気候変動問題が顔を出しているのだが、決定的に作用してしまっているのが、日本では自然災害を引き金とした原発事故は起きたという事実だ。それがたとえ1000年に一度という頻度のものであっても、それが明日起きないとは限らない。
そしてその記憶をもっている限り、温室効果ガスの削減に再度原発を利用しようというような安易な解決策がとられることはないだろうということである。

その一方で、震災後におきた拙速な太陽光発電ブームは逆に自然破壊をひきおこし、またそこへ投資された事業の数々は人知れず撤退をしており、またそれに関与していた当時政権は選挙によって大敗を喫し、与党の座をひっくりかえされて元に戻ることはないだろうということがまた記憶されるのである。
そんな日本は化石賞を受賞したようである。
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■ 識別情報
Series | イリバーシブルの成長曲線 |
Photographer | 九条いつき |
Captured Date | 2018.8.7 |
Location | 遠州灘周辺 |
Titles | イリバーシブルの成長曲線_01-10 |
Reproduction Limit | 3 |
ID History | irreversible, |
Notice |
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