アンチノミーの迷子描線 – Description

アンチノミーの迷子描線 – Description

「二律背反の迷子という時代」を表現した写真作品

■ 作品解説



『岐路』と同じ二分岐線かと思いきや、それはまやかしであり、その道の先にあるのは実は一直線上の両極端であって前進はしていない、という作品。

直線を分岐にしてみせているのは、デジタル合成のパノラマ撮影によるものである。手法としては『螺旋』と同じなのだが、今はそれがiPhoneで一発なのである。スマホカメラの進化は従来の一眼レフを過去のものにしつつある。


発想のベースにあるのは、2011年の震災である。2016年から2018年にかけては震災とそれに伴う原発事故を消化して作品に昇華している著作に触れることが増えた。

そのうちのひとつ、『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』は、2011年当時放映していたアニメが震災に直撃したことで話題となっていた制作会社シャフトが関わっているという点で興味深い。


内容は例の『時をかける少女』の焼き直しなのだが、そこでは印象的な風車が自立を企むまだまだ未熟な少年少女を象徴し、それに対立する不安定な両親に仮託されているものが何かを匂わせる。

つまり事故の背景にある、思想の違いと現実の方に焦点が当てられているのである。

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■ 識別情報


Seriesアンチノミーの迷子描線
Photographer九条いつき
Captured Date2018.08.07
Location遠州灘周辺
Titlesアンチノミーの迷子描線
Reproduction Limit2
ID Historyantinomy,
Notice

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