「意識と無意識の狭間」を表現した写真作品
■ 附記

「アート」と大言壮語してPhotographicとして分類しているものの、どちらかと言えばGraphicに分類すべきかも知れない作品。なぜならここには「現代」が写っているとは言えないからである。
撮影方法は、SEVEN AND THE HALFの際に味を占めた露出時間の固定をより発展させ、焦点距離にも1mという縛りを課した状態で複数枚撮影して後で合成するというもの。

それにより、まだ普及が始まった頃かつ入門用のデジタル一眼でもそれなりの画質を保証し、かつ大きく延ばせるという発展性もあり、なにより新たな視点つまり”個性”を創造できるだろうという目論見だったのである。
この企みは、結果として上手くいったとは言い難い。アシスタントとしてコマーシャルフォト業界の末席を汚していた時分の視野の狭さを感じさせるのだ。

それは今から考えれば、技術やセンスを度外視しても、上述のとおりこの作品が「現代」を写していないからだと思われる。
とはいえ、この失敗はただそこでグルグルと明滅して永遠に廻るものではなく、次の上昇につながる螺旋を描くものである。そういう形にしてまとめておきたいと思う。
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■ 識別情報
Series | 螺旋 |
Photographer | |
Captured Date | 2009.07.24 |
Location | Angkor Wat周辺 |
Titles | 螺旋_01-06 |
Reproduction Limit | 1 |
ID History | rasen, |
Notice | 譲渡時要地権者認可 |
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