「消失する形を見出す渚」を表現した写真作品
■ 附記
撮影手法としてはSEVEN AND THE HALFと同じながら、ようやく自分以外に「現代」が写るようになってきたのがこちら。
一年近く経っているうえに、ただ浜辺を「アーティスティック」に写して、震災を喰い物にしているのではないかという見方もあるが、当時の事情としては少し異なるのでひとこと付け加えておきたい。
これはまだ放射性物質の広範囲散乱が疑いとして晴れておらず、いわゆる災害ゴミが被災地に集中して処理しきれず問題になっていた頃のことなのだ。その頃多少関連する仕事をしていた僕は、本当に被災地のゴミを他の自治体が受け入れても大丈夫なのかという疑問をもったため自主的に取材をした、いわゆる「真相を探るべく現地へ向かった」のである。
そこで福島ではなく、仙台なのである。
実際の様子は御覧のとおりなのだが、現地は案外と平静を取り戻していた。また科学的な調査が事前に示していたとおり、急に鼻血がでるなどの体調変化も当然おこらない。そこで分散受け入れは問題ないという結論に至ったのだった。あとは思い込みを乗り越えるだけだったのである。
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■ 識別情報
Series | MONUMENT |
Photographer | 九条いつき |
Captured Date | 2012.01.01 |
Location | 仙台周辺 |
Titles | MONUMENT_01-03 |
Reproduction Limit | 1 |
ID History | monument, monument_REPLAY, monument_re, monument_pf, |
Notice |
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