雪融け前 – Description

「ゆるやかな対話を始める」を表現した写真作品

■ 附記



ランドマークを撮る定型の風景写真から脱却をはかり、そこに「個性」を創っていく。やや車輪の再発明という側面もありつつ、そこに「ありのままで」ブームを折り込み、’現代’を写していくという体裁の作品である。

しかしそこに留まらないのが’現代’の複雑さだ。


というのも、舞台である尾瀬はその環境保全活動に、あの東京電力が大きく関わってきたという歴史があるからだ。

そしてこの頃、震災に伴う原発事故によって放出された放射性物質が散乱している可能性がある範囲に尾瀬は入っていた。


正直に言ってかなり気の進まなかったこの尾瀬行を後押ししたのは、この記録が、福島で起きた原発事故は一面だけを取り上げるには足らないという’現代’の複雑さを表現するものになるだろうという予感であり、結果的にメテオロスケープという写真作品の雛型が、そこでできたのである。

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■ 識別情報


Series雪融け前
Photographer九条いつき
Captured Date2014.05.26
Location尾瀬沼周辺
Titles 山林
樹木
森林 氷床
水底
湖沼
Reproduction Limit2
ID Historyoze, yukidokemae, yukidokemae_re,
NoticeID:yukidokemae_reから大幅な差し替えあり

「樹木」を旧01から02に変更し「森林(旧02)」を廃止、新たに「山林(01)」「氷床(03)」「水底(04)」「湖沼(05)」を追加した

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