青を基調とした「雪国で待ち合わせをする」風景
■ 附記
国境の長いトンネルを抜けると
雪国であった ———
の一節から始まる川端康成の長編小説、『雪国』。初出は1935年(昭和10年)。モデルとなったのは越後湯沢だと言われている。
では、そのトンネルはどこにあったのか?
それは物語の中で明らかになっている。
東京で働く島村という男が、“雪国”の芸者、駒子に会いにいくという描写があるのだ。
おそらく群馬県と新潟県の県境、谷川岳を縦貫するトンネルのことかとあたりがつく。
上越周辺はその後、映画『私をスキーに連れてって』(1987年)や、ゲレンデでかかるユーミンの『恋人がサンタクロース』、JRのコマーシャル等々があり、すっかり『ロマンスの神様』の舞台となってしまったのではないだろうか。
バブルが弾けてすっかりスキーブームが落ち着いてからも、“雪国”といえば、恋人達の待ち合わせを想起させるのである。
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■ 識別情報
Series | 上越線にて |
Photographer | 九条いつき |
Captured Date | 2014.12.18 |
Location | 谷川岳周辺 |
Titles | 車窓から トンネル 待ち人 |
Reproduction Limit | 3 |
ID History | joetsu, joestusennite, joetsu_re, |
Notice |
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