アイボリーを基調とした「己を見出す渚」の風景
■ 附記
とある夏の休日。
エメラルドグリーンの海が広がる伊豆の写真にどうしようもなく惹かれた僕は、さっそく買ったばかりの一眼レフをひっ提げ、まだ暗い、日の出前の白浜に立っていた。
この頃の僕は、“作品を撮ってやろう”という肩肘ばった勢いだ。ありがちな話である。反比例するように、思わしくない結果がでるのもうなずけるというものだ。
しかしそこで気づいたのは、出来事には2通りあるということ。
自分で制御できることと、できないこと。
残念ながら風景写真は自分で制御できないことが多い。天候であるとか、アクシデントであるとか。そもそもカメラを所持する時点でそれを制御できているのか?という疑問がでてくる。もっといい装備があれば、資金があれば、と。さらにいえば、自分すら全くコントロールできていない。技術もない、生まれもったセンスもない。
暗がりに光が射し始め、荘厳ともいえる光景を前にしながら、そんなあらゆる不満を感じていたのだ。
ところがそこで気づいたのは、自分で制御できること。
眼前に広がる世界の光景がどんなものであっても、そのどこに目をつけ、どう撮るか?それを決めるのが僕にできる事であって、逆にいえばそれしかできないということ。
というわけで、できあがった作品は露光を1秒間とることにこだわった渚の風景。
朝の光とはいえ明るい夏の浜辺なので、ちょっとしたトリックを使っている。
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■ 識別情報
Series | SEVEN AND THE HALF |
Photographer | |
Captured Date | 2008.08.03 |
Location | 伊豆白浜周辺 |
Titles | SEVEN AND THE HALF_01-02 |
Reproduction Limit | 3 |
ID History | seven, sevenandthehalf, seven_re, |
Notice |
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