芸術と写真 – Description

写真はアートか?

■ 附記



原典と複製の附記からラジオ風で続いています…

📻まぁそんなこんなでして、僕としては「原典と複製」パートを完成した辺りでだいぶ自信をもっていました。その頃はソレなりにバズってもいましたしね。なぜか海外限定ですけど。

なのでこれはすぐにでも発表しないといけないというわけで、展示会を企画しました。『メテオロスケープ展』(2nd.project/2017年)です。

その前に練習として『夏木立展』(1st.project/2016年)もありましたが、これはまだまだ完成とは程遠い状態。でも「この『メテオロスケープ展』はゆうてそろそろ理解者現れるでしょ、日本語で書いてあるし」みたいに慢心していました。

ところが尽力虚しく、理解者はゼロ!ゼロ!ゼロ!

催眠じゃないのにそんなことあります?もう日本はね、猜疑心レベル100に設定されてるんですよ。その時はそう思い知らされましたね。


まぁこれはちゃんと言っておかないとアンフェアになるので断っておきますが、確かに、展示していた写真にイイネはそこそこ頂きました。

正直言って写真に関してはこの時が一番評価していただいたまであると思います。

でもその時ショックだったのは「何かよくわからないことを言ってる〈アート〉が〈写真〉の足を引っ張ってる」みたいに言われたことですよ。確かにDMが強烈なフックになるだろうと予想していたところ、それが完全に裏目に出ていたというね。

結果的にその本題に関しては、どこかから話を聞きつけてきたらしい反社っぽい人達と記念写真を撮るくらいでした。もし九条イツキがプロダクションに入って芸能活動を始めたら、その写真が週刊誌に売られて大問題に発展するに違いありません🙄。

しかしそんなことは逆立ちしても起きませんよ。

ともかく前のめりに開催した『メテオロスケープ展』は大失敗に終わった、ということで、そこからは正攻法の”プランA”から搦手の”プランB”に移行することになったのです。


さてロックな”プランB’z”に変更したメテオロスケープ・プロジェクトでしたが反省点も結構ありました。

その内のひとつが仲間いなすぎ問題です。いくらバズっても「じゃ協力してくれる?」というと誰もしないというね。なんとかは敵にまわすと厄介だが味方にすると頼りない、まさにこれですよ。

そこで次に企画したのが『創発展』(3rd.project/2018年)です。要は”真の仲間”を集めようぜ企画。

ちなみに続く『兆し、或いは魔の山にて展』(4th.project/2019年)や『シュレーディンガーのパラソル展』(5th.project/2019年)も同様の流れです。

この『創発展』についてもう少し詳しくいうと、件の「インテリアアート導入プログラム」をその頃流行りの「ファンドレイジング」に翻案してみた案件ですね。理解されなかった個人版ビットコインもどきの概念〈アート〉でしたが、ここからリビルドしてその質を変えていくことになります。


がしかし、実はここで九条はさらなる大失敗。しくじりを犯してしまっていたのである!…といって引っ張る時間はないので答えを言ってしまうと、そのひとつは「デザインアートでトークンを集めて現代アートを表現すな」です。

“真の仲間”は同じグループで集めないといけません。だってデザインにコミットしてる人にしてみたら裏切り行為ですよ。

これは『メテオロスケープ展』でも反省すべき点でした。現代アートにコミットするなら、現代アートフォトでトークン集めするべきだったんです。

これって日本語でいくら英語の文章を解析しても読めるようにならないのと同じです。”Attention Is All You Need”だと言うじゃないですか。リソースは十分にシンプルでないと”創発”は起きません。

まぁその頃は「現代アートフォトてなんやねん」どころか「そもそも現代アートてなんやねん」「全部同じじゃないですか」といって喧嘩して炎上していた頃だったので…




「そっからかーい☝️😇」

という感じでイチから全て説明していく他なかったわけです。

個性と創発の附記につづく

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