「Night Lives Matter」を表現した写真作品
■ 附記

相変わらずのコロナ禍である。ジタバタしても仕方ない。現在の、まっすぐ延長線上に1年後がある。そんな予感の昨今だ。オマージュ元にした『岐路』には、見た目を寄せられても、中身は伴わないだろうと考えた。
それに東京周辺と銘打って、昼間の映像だけでは片手落ちも良いところだ。再度昼間に撮影して皆マスクをしているという「昔との違いを発見する」よりは、エピセンターとして槍玉に挙がっている夜の街の今の様子を写しておきたい。

そこで今回は、東京で環状になっているもう一つの路線、都営地下鉄大江戸線の駅前を被写体に選んだ。浅草・両国/有楽町・新橋/新宿一丁目・三丁目/銀座・築地/六本木・芝浦/そして国立競技場といった辺りである。
その他にも夜の街は多数あると思うのだが、競技場周辺は外せないと思ったので、そういう経緯だ。果たしてオリンピックが開催されることはあるのだろうか。。。

撮影手法はプライバシーへの配慮と都会の蛍をイメージして多重露光を採用。多重といっても同一地点で撮影してなるべく様子が分かるようにした。
それにしても、今は銀座で輝く蛍のようなホステスを見かけることは少ないようだ。代わりに流行っているのが、片言で喋っている新橋の出稼ぎ風俗嬢。新宿はホストやゲイバーなど女性に大人気らしい。「夜の街」という字面には性的搾取のような印象が若干含まれるかと思ったが、それはだいぶ時代遅れで、ウイルス蔓延の責は男女平等のようである。
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■ 識別情報
Series | クロか、クロ以外か。 |
Photographer | 九条いつき |
Captured Date | 2020.07.23 |
Location | 東京周辺 |
Titles | kurokaku_01-12, -19 |
Reproduction Limit | 1 |
ID History | kurokaku, kurokaku_pictorico2021, |
Notice | pictorico2021より03b, 06b, 08b, 09b, 10b, 13-19を追加公開 |
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