かわいい野生


■ すっかりゆるキャラが板についている件

 

その昔、鹿島から建御雷命(タケミカヅチ)が白い鹿に乗ってやってきた。そんな言い伝えから、鹿が神の使いとして大切にされている春日大社。鹿といえば奈良、奈良といえば高速餅つきということで新年のイメージです。

 

しかしここの鹿たち、以前はもっと凶暴だった気がするんですよね。

旧シカ「お前らな、鹿如きで普段来てない奈良に来てんじゃねーよ、ボケが。」

みたいな態度か、もしくは煎餅をあげるにしてもUの字テーブルの向かいに座った鹿といつ喧嘩が始まってもおかしくない、ツノを刺すか刺されるか、そんな雰囲気だったと思うんですよ。

 

ところが今では参道を歩くと頭をペコペコさげて煎餅おねだりをしているし、お触りもOK。

NOWシカ「インスタ用写メ1枚につき3煎餅でお願いしまーす。」

みたいな態度になっています。青い衣の神聖どこへいった? ということで、そんな’今’を撮るならカッコ良く撮るより鼻でか写真が合っているのではないでしょうか。

鹿はそれでいいのか?

 

ただ、だからといってお触り反対とか凶暴であることを押し付けるのもまた違う気がします。適者生存が野生であって、KAWAIIもまた、ただ生存戦略に他ならない。

それはKAWAII文化論でもお馴染みの主張なのです。

 

※ただし野生生物を侮ると思わぬ事故に繋がるため注意!

 

 

 

 

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