火焔


■ 心を燃やせ!

 

アバンストラッシュ!…というわけで、紅葉です。風景写真家として春は桜、秋は紅葉で各10回はお茶を濁せると踏んでおります。

ですが、例によってただ紅葉を撮っているわけではありません。じゃなにか?というと一目瞭然。昨年11月に撮影した『武士道』では偶然回転したところの画像を作品に組み込んだのですが、それをワザと再現してみた、というものになります。加えて今回は爆発エフェクトもおつけしまして、まさに一挙両得。ワァ

そしてそれを”Photographic Works”に持ってくる。

もちろんこの画像が現実を表現している、というわけではありません。たとえ核爆発でも「そうはならんやろ」の連続。あったとしてアニメやゲーム画面、あるいはメタバースですよね。僕たちはそんな荒唐無稽な『技』のない世界を生きている。この認識は創作分野においても強力で、魔法や術、技がひとつでも登場すると現実離れ具合が一気に上がることになっています。そしてあまりに現実離れしたストーリーは「いい大人が観るもんじゃありません」となります。

ただ一方で、現実ではそういった個に寄りかかった『技』を否定するあまりに、生得的な「個人」すらも否定するような風潮があるような気もしています。例えばExcelでマクロを組んで仕事をあっという間に終わらせるのは禁止だったりするかも知れません。紅葉で爆発エフェクトを作るのは禁止だったりするかも知れません。

温暖化もあってなかなか色づかない紅葉をまるで有るかのように宣伝するのは、確かにちょっと止めてもらいたいのですが、(たとえデジタルで簡単にできるといっても)『技』である写真の調整をも否定するのは「個人」の否定につながるのではないでしょうか…。決められた人間だけが『技』を行使できるような世界にはあまりしたくないものです。

 

現出せよ!エクスプロ―ジョン!

 

 

 

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